委託制度の種類
今回は委託制度についても詳しくお話しします。
委託制度とは簡単に言うと、「返品条件付きで、一定期間、販売を委託する制度」です。
この返品条件によって、いくつかの種類がありますので、詳しく見ていきましょう!
① 新刊委託(普通委託・重版委託)
最も一般的な委託形式が、この新刊委託です。(普通委託・重版委託とも呼ばれます)
新刊や重版された書籍に適用され、取次から小売店への期間は105日(約3ヵ月半)、取次から出版社への期間は6ヵ月です。
② 雑誌委託
新刊委託よりも短いサイクルで、雑誌を対象とする委託形式です。
取次から小売店への期間は60日、出版社への期間は90日です。
週刊誌の場合、取次から小売店への期間は45日、出版社への期間は60日とさらに短くなります。
③ 長期委託
既刊本をテーマや季節に合わせてセットにし、長期的に書店で販売する形式です。
委託期間が長く、商品の補充義務はありません。
④ 常備寄託
年間を通して書店に常備される形式で、出版社の社外在庫として税務上扱われます。
この形式では補充義務も発生します。
⑤ 買切制
いわゆる買取方式で、返品が一切発生しません。
出版社にとっては、単純に本を販売した形となります。
⑥ 予約制
長期間にわたる高額商品の予約販売で、主に全集や百科事典に適用されます。
この形式も買切制で、返品はありません。
委託制度の売上シェア
委託制度を利用した売上は、出版業界全体の約70%を占めていると言われています。
出版社は、取次や書店のネットワークを活用して、効率よく自社の本を読者に届けることができるため、この制度が業界において非常に重要な役割を果たしています。
ちなみに、委託販売は通常、定価の60〜70%で行われており、出版社にとっては、この形式で書籍が売れると、その売上の一部が利益となります。
(そこから送料、印刷費、人件費、印税などが差し引かれます)
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