電子書籍とともに注目が高まる「POD出版」
最近では、個人でも簡単に出版ができる「POD(Print On Demand)出版」が注目されています。
POD出版は在庫を抱えずに必要な時に必要な分だけ印刷するため、コスト面でもリスクが少ないとされています。
しかし、実際には「売れない」と悩む著者も少なくありません。
今回は、POD出版がなぜ売れないのか、その原因と対策について詳しく解説していきます!
「POD出版」とは?
POD出版とは、オンデマンド印刷技術を活用して、「注文が入るたびに本を印刷・製本する出版方法」のことです。
従来の出版方式とは異なり、大量の在庫を持つ必要がなく、著者や出版社にとってリスクを軽減できる点が大きな魅力です。
また、自費出版に比べて初期費用が抑えられるため、多くの人が気軽に本を出版する手段として利用しています。
最近では、医師や柔道整復師、占い師などの「士業」を行っている方々の参入が増えている傾向です。
POD出版のメリット
POD出版には多くのメリットがあります。
まず、「初期費用が低い点」が挙げられます。
大規模な初版印刷を行わないため、在庫管理や廃棄のリスクがありません。
弊社DIYマーケティングラボが出版している「Amazon Kindle」というプラットフォームのPOD出版も、在庫リスクがないのが大きな魅力です。
また、出版プロセスがスピーディで、書籍の改訂や修正も容易に行えます。
さらに、インターネットを通じて広範な読者層にリーチできるため、個人の著者でも幅広いマーケットにアプローチ可能です!
POD出版は売れないって本当!?その理由とは?
1. マーケティング不足
POD出版は、物理的な店舗での販売が難しいため、オンラインでのマーケティングが重要になります。
その上、多くの著者は効果的なマーケティング戦略を持っていないため、書籍の存在自体が知られないまま終わってしまうことが多いです。
弊社は、電子書籍・紙面書籍共に印税獲得やベストセラー獲得など、収益やブランディングにも繋がる「販売促進」に力を入れています。
いくら「Amazon」という巨大プラットフォームを使って販売できたとしても、やはり集客力やマーケティング力は必須になります。
2. 品質の問題
POD出版はコストを抑えられる一方で、印刷や製本の品質が低くなりがちです。
読者は質の高い本を求めているため、品質に問題があるとリピーターを獲得するのが難しくなります。
品質が低くなるわけではありませんが、Amazon.cm.jp、つまり日本のAmazonサイトをメインにPOD出版をする場合は、ハードカバー設定ができません。
(ハードカバーとは、本のカバーのことです。)
基本はペーパーバック(カバーがなく、本に直接、表紙や裏表紙、背表紙が印刷されている製造方法)になります。
3. 競争の激化
POD出版の普及により、多くの人が本を出版するようになりました。
これにより、競争が激化し、特に新人著者が目立つのが難しくなっています。
例え同じジャンルでも、少し違う角度からのアクセントを加えて「自分の本をどう差別化するか?」が重要なポイントです。
売れるための対策
1. 効果的なマーケティング戦略
SNSを活用したプロモーションやブログ、ポッドキャストなどを通じて自分の本をアピールしましょう。
特に「出版直後にどれだけ読まれるか?(さらに言えば、どれだけレビューを獲得できるか?)」が、その後の売れ行きにかなり関わってきます。
SNS以外にも、書評サイトやインフルエンサーとの連携も効果的です。
自分の本のターゲット層を明確にし、その層にアプローチする戦略を練ることが重要ですね。
2. 品質の向上
言うまでないですが、「印刷や製本の品質を高める」ことは、読者の満足度を向上させるために欠かせません。
出版社に依頼する際は、信頼できるサービスを選び、デザインやレイアウトにもこだわることが大切です。
(特に表紙のクオリティは収益に深くかかわるので注意しましょう!!)
また、編集や校正をプロに依頼することで、内容の質を高めることも重要です。
3. 差別化戦略
「自分の本が他の似ているジャンルの本と、どう違うのか?」
「どんな独自の価値を提供できるのか?」
これを書籍の商品説明欄などをで明確にすることが必要です。
- 特定のニッチ市場をターゲットにする
- 敢えて年齢を絞る(〇〇代必見!など)
- 独自の視点や専門知識を提供する
- 具体的なアクションプランを明記する
など、自分の強みを活かした戦略を立てましょう!
4. 販売金額が高い
POD出版は初期費用が抑えられる一方で、1冊あたりの印刷コストが高くなりがちです。
特に紙面書籍を出版する場合は、どうしても電子書籍とかけ離れた金額の数字になりがちです。
(例:電子書籍500円、紙面書籍2000円)
紙面書籍リアルの店頭で売られている金額を相場として感じてしまい、販売価格が高く設定されることが多くなりがちです。
そうすると、読者にとって購入のハードルが上がってしまいます。
リアル店舗みたいに「立ち読み」ができないため、これが売れない原因になってしまうのです。
この問題を解決するためには、価格設定を見直すことが重要です。
読者が「この価格なら買いたい!」と思えるような魅力的な価格設定を心がけることが大切ですね!
まとめ
POD出版は、多くのメリットを持つ一方で、「売れない」という課題も抱えています。
注文が入ってから印刷する形式なので、理論上在庫を抱えることはありませんが、それでもせっかく制作した紙面書籍が購入される以上に嬉しいことはありません。
紙面書籍を販売していくためには、効果的なマーケティング戦略、品質の向上、差別化戦略など様々な角度からの総合的な販売戦略が必要になります。
自分の本を多くの読者に届けるために、これらのポイントを押さえて取り組んでみてください。
弊社DIYマーケティングラボでも、紙面書籍の出版サービスを実施しておりますので、もし興味がおありの方はお気軽に無料相談までご連絡くださいね!